私たちはあっと驚く旅、あったらいいなと思う旅、好奇心をくすぐる旅をプランニングし丁寧に正確に手配致します。

更新日:2015.06.22

世界遺産登録の現実

『明治日本の産業革命遺産-九州・山口及び関連地域』の世界遺産登録

下記(以下時事通信の記事より抜粋、の部分)の時事通信が配信した記事を読まれて、心傷めている方も少なくないと思う。かくいう私もその一人だ。

 

 日本では、とかく『明治日本の産業革命遺産-九州・山口及び関連地域』の世界遺産登録をめぐる騒ぎが大きくとりあげられ、その中で、一時の韓国の反対の行動・論陣も『百済歴史遺跡地区』とのバーターで幕引きの模様だと報道されている。これで登録に一歩近づいたと胸をなでおろしている登録候補遺産のある自治体の方々始め、関係者の皆様も多いと思う。

 

 

 しかし、ここで今一度、思い起こしておかなければならないのは、遺産登録になっても、その遺産の登録基準(要件)を満たすための保全、保持、維持にはかなりの、人的、物的(金銭的)にも莫大な費用がかかることを忘れてはならないと思う。一旦登録されれば、一時的には、観光ブーム等が起きその経済効果で補える部分もあると思うが、長期的にみるとどんな世界遺産でもその保全・保持・維持に苦心していると思われるからだ。

 

 

 世界遺産条約においては、締約国には、全人類に普遍的な価値を持つ遺産の保護・保存における国際的援助体制の確立および将来の世代への伝達を義務付けている。

 

 

 そのような観点からみると、この記事と昨日の日韓外相会談の報道は、今現在の世界遺産を取り巻く状況を良くも悪しくも正直に反映していると言える。日本の遺産候補が登録されることにだけ思いをはせ、シリアを始め、世界中にある危機遺産に思いを致すことがなければ、世界遺産運動(活動)の健全な発展はないと確信する。日本の世界遺産は、今は大丈夫でも、いつでもそのような危機(紛争や戦争がなくても、基準・要件を満たさないことによる)に見舞われる可能性が無いとは断じて言い切れないのであるから。(かみ)

 

 

 以下時事通信の記事より抜粋
【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は21日、過激派組織「イスラム国」が世界文化遺産に登録されたシリア中部パルミラの古代ローマ時代の遺跡群がある地域に、地雷や爆弾を仕掛けたと述べた。
 地雷などは20日に仕掛けられたという。ただ、遺跡の破壊が目的ではなく、シリア政府軍によるパルミラ奪還作戦を防ぐための措置である可能性もある。
 同組織は5月にパルミラを制圧し、遺跡群を支配下に置いた。「イスラム国」はイラクの支配地域で遺跡を相次いで破壊していることから、パルミラ遺跡も危険な状態に置かれているとの懸念が高まっている。

 

 

 

写真はシリアの世界遺産

flexblog20150622syr1-1 flexblog20150622syr1-2 flexblog20150622syr1-3 flexblog20150622syr1-4 flexblog20150622syr1-5

 

 



カテゴリー選択: